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続・いつも開いている窓

*先日の「いつも開いている窓」をまだご覧になってない方は、先にそちらをご覧下さいませ。

続・いつも開いている窓_a0207108_319426.jpg
さて、この「いつも開いている窓」の記事を書くにあたって、私をひどく悩ませたことがありました。
それはその「窓」があるのがPrimo Pianoプリモ・ピアノ(1階、日本で言う2階)なのかSecondo Pianoセコンド・ピアノ(2階、日本で言う3階)なのか、一体どっちなのかということです。

本やインターネットで調べてみると、たいてい「セコンド・ピアノの最後(右端)の窓」とあります。
しかし、一部の地元の人の話や近くの*バス停に書かれている内容では「プリモ・ピアノの最後(右端)の窓」とあります。

では実際に自分で確認しに行ったらいいんじゃないか、、、、、、、ええ、確認しました。何度も。。。
でも右端にタテに並んだそれらの窓は、いつ見ても二つとも同じように開いていて、どっちが「例の窓」なのか全く判断できないのです。


できればここの住人に直接話を聞きたい、、そう思い(念じ)ながら建物を眺めていたら、ある時、運良く、一人の紳士がその家の中から出てきました(念じた甲斐があった!)。
このチャンスを逃してはならない!
その家の関係者ではない可能性もありましたが、私は意を決して突撃インタビューを試みることにしました。
その紳士は見た目もきちんとしているなら応対もきちんといしていて、私の不躾な質問にいやな顔もせずちゃんと答えてくれました。

紳士曰く、「世間ではセコンド・ピアノとも言われていますがそれは間違いで、実際はプリモ・ピアノなんです。なぜならセコンド・ピアノは後から増築されたもの、つまり当時はまだ存在していなかったからです。」
「セコンド・ピアノの窓も常に開いているのは、その、、つまり、、あちこちでセコンド・ピアノと公表され、そう思い込んでいる人がたくさんいるからです。」

・・・ということで、本当は「プリモ・ピアノの窓」が正解。「セコンド・ピアノの窓」はそう思っている人たちのためにわざわざ開けているだけ、ということでした。             

・・・紛らわしい。。っつーか、真実を貫く意志なし。。

さらに、「広場の中央にある騎馬像は、彼女が帰りを待っていた夫だという噂がありますが、本当ですか?」との問いに、「いえ、それも違います。あの像はメディチ家出身、トスカーナ大公三代目のフェルディナンド一世です。彼女の夫ではありません。夫だということにするとロマンチックなので、そういう噂が広まっているだけです。。。」

・・・言われてみれば、騎馬像には確かに「FERDINANDO PRIMO フェルディナンド一世」と書かれています。
彼女の夫の像ではなかったのは大変残念でしたが(ジーンとしていただけに)、でも大きな収穫を得る事はできました。


家に帰り、さっそくその事をヴィーに報告してみました。すると、、、
ヴィー曰く、「プリモ・ピアノじゃなくて、「セコンド・ピアノ」が本当だ。自分は「セコンド・ピアノだけ」が開いているのをこの目で見たことがある。」「それにあの建物は後から建て増ししたんじゃなくて、最初っからあの大きさで建てられたものだ。3階建てというのは当時の建築スタイルの典型だ。大体どうやったら増築しているように見えるんだ。」・・とのこと。(す、すごい自信・汗)

まさにその家の関係者がプリモだと(+増築しているものだと)言っているにもかかわらず、それを全面的に覆しあくまでもセコンドだと言い切る大胆さ。さすが自称フィレンツェ通のヴィー氏。彼の右に出る者なし。


・・・なんだかプリモでもセコンドでも、どちらでもいいような気がしてきました(さすがに疲れた)。
ま、とにかくそういう伝説があるということで、今日のところは終わりにしたいと思います。



続・いつも開いている窓_a0207108_6233732.jpg続・いつも開いている窓_a0207108_524486.jpg←サン・マルコ広場のバス停
(例の「窓」のあるサンティッシマ・アンヌンツィアータ広場は、このすぐ近くです。)ここには「窓」についての伝説が書かれています。そしてしっかり「Primo Piano プリモ・ピアノ」とも書かれています。
たまにですが、その近辺にまつわる伝説が、このようにバス停で紹介されるようになりました。最近のATAF(フィレンツェ市内バス)は洒落たことをなさる。。

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by girasole7 | 2011-06-19 06:22 | おもしろ昔話/伝説