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小さな小さな謎の扉

a0207108_516689.jpg中世の面影が今もなお色濃く残るフィレンツェの旧市街を歩いていると、時々このような小さな小さな扉を目にすることがあります。設置されている高さはだいたい胸から顔くらいの位置。木で出来た扉部分の大きさは、縦30cm x 横20cmくらい。
大きな玄関扉の横や窓の下など、どれも中途半端な位置にぽつんと作られています。では、いきなりですが問題です。
これらは一体何の目的で使われていた扉でしょうか?
下記から一つお選び下さい。

1、郵便受け
2、ワインの販売
3、飼い猫の出入り口
           
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写真・・Palazzo Pazzi, Via del Proconsolo 10 





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正解は3番目の「飼い猫の出入り口」。

・・であってほしいところですが(猫好きなだけに)、本当の正解は2番目の「ワインの販売」です。

昔々、裕福な貴族や商家の人々はフィレンツェの城壁の外に広大な土地を所有しており、そこで大量にワインを生産していました。当然ながら自分たちでは消費しきれず、余りが出てしまいます。その余ったワインは欲しい人に自由に売ることができたんですが、メディチ家・君主の命令で「Porticina (ポルティチーナ)」と呼ばれるこれらの小さな扉を通して行うよう義務付けられたのです。
これはおそらく不審な人物を不用意に建物の中へ入れないための安全策でしょう。
また買う側もこの方が気楽ですよね。大きなお屋敷の扉を緊張しながら叩く必要もなくなります。
お屋敷によっては夜中までワインを売っていたところもあったようです。
*もちろんワインのお店もちゃんとあったんですが、それ以外でも余ったワインを個人的にこのような方法で売ることが認められていたということです。




以下、写真の撮影場所・・Via delle Terme, Via C. Battisti, Via Maggio, Via Santo Spirito,
Borgo Pinti, Borgo dei Greci, Gelateria Vivoli

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木の扉がちゃんと残っているものもあれば、穴だけになっていたり壁になってしまっているものもあります。
旧市街のそこかしこで見受けられ、ここで紹介した以外の通りにもまだまだたくさん残っています。普段は全く気が付かないんですが、いざ注意して見てみると通り慣れている道にもこっそり残っていたりしてびっくり!!

こんな風に大昔の日常に今もこうして身近に触れることができるというのは、本当に素晴らしいですよね。
これぞまさしくフィレンツェ散策の醍醐味!さて皆さんはいくつ見つけられるかな?

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   <扉の上に書かれている内容>
        CANTINA(カンティーナ)の営業時間
        11月1日~4月30日・・・9:00 am ~ 2:00 pm, 5:00 pm ~ 8:00 pm
        5月1日~10月31日・・・8:00 am ~ 3:00 pm, 6:00 pm ~ 9:00 pm
        日曜、祝日は午後3時まで営業
     
*Cantinaはワイン貯蔵庫という意味もありますが、この場合は酒屋(ワイン屋)という意味。
*場所はVia delle Belle Donne。Via de' Tornabuoniから狭い路地をPiazza Santa Maria Novellaの方へ入ってすぐ。道が3本に分かれているところの一角にあります。

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by girasole7 | 2011-10-25 00:05 | おもしろ昔話/伝説