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ナポリの地下に眠る古代遺跡

クリスマスも間近な先週末、ヴィーとともにナポリを訪問して参りました。ナポリへ足を運んだのは実に7年ぶり。
主な目的はヴィーの友達に会うことですが、、それにしても相変わらず街が汚い。。ゴミ問題は以前より幾分マシになっているはずですが、この道端や広場全体にゴミが散らかりまくっている様子からして、この汚さはマフィアのせいとかではなく、単にゴミに無頓着なナポリ人の気質そのものから来ているような感じがします。。

そして初めてナポリを訪れる人はきっと圧倒されるであろう、クラクションの嵐と運転の荒さ。
フィレンツェもひどいと思ってたけどそんなのは比ではない!だいたい1車線なのか2車線なのか3車線なのかも分からないほどに車が入り乱れ、信号などあってないようなもの。特にナポリ中央駅周辺はひどいですねぇ。道を渡るときは思い切って身を投じない限り、一生渡れないです。

さてそんなナポリですが、この街には魅力的なものがいろいろあります。
まずはPizza(ピッツァ)!ナポリが発祥の地というだけあって、おいしいピザ屋さんがたくさんあります。
そして地下に眠る古代遺跡とナポリ名物Preseopio(プレゼーピオ)通り。これらは次回ナポリへ行くときにぜひとも訪れたかった場所です、、ということで、ここではまず地下の古代遺跡についてレポートさせて頂きます!

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a0207108_036186.jpg=NAPOLI SOTTERRANEA=
  ナポリ・ソッテッラーネア (Sotterranea=地下の)
<ツアーが始まる時間>
・月~金・・12、14、16時(木曜は21時~も有り)
・土日祝・・10、12、14、16、18時
<料金> 9,30ユーロ(伊語または英語のガイド付き)
<場所> Piazza San Gaetano 68
サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会そば。
「Di Matteo」などの有名ピザ屋がひしめき合う通り、Via Tribunali に面しています。
*地下遺跡と古代ローマ劇場を見学。
*所要1時間半。予約は不要。
*公表されている時間割は上記の通りですが、私たちが参加したツアーは11時に始まりました(土曜日)。
繁盛期にはツアーの催行回数も増えるようです。
*日本語ガイド(別料金)、学生・子供料金などについては直接お問い合わせ下さい。HPはこちら(日本語有)


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まずは長~~い階段を下へ下へと降りて行き、一気に地下35mの地点まで進みます。階段はすり減って滑りやすくなっているので、滑りにくい靴で行った方がいいです(実際降りている途中に転んだ人がいました)。
見学するのは地下のだいたい40m付近。湿度80%、気温は年間を通して17℃前後だそうです(夏場に見学する際には上着が必要)。

最初に地下発掘が始まったのは約5千年前だそうですが、その後古代ギリシャ・ローマ時代に採掘が本格化。地上に神殿や建物等を建設するためにTufo(トゥーフォ/凝灰岩)と呼ばれる岩を次々に切り出し、その際に出来る地下の洞穴は死者を埋葬するための部屋(墓地)として使われていたそうです。
また初代ローマ皇帝アウグストゥス帝の時代には巨大な地下水路も建設されます。

a0207108_2474389.jpga0207108_251468.jpg←下へ降りていく長い階段(左)と、Tufoの採掘を再現したもの(右)。
写真では分かりにくいですが岩に切り込みを入れるのに楔(くさび)を用いていたようです。
↓↓食料などを保存していた地下倉庫(左下)と、実験的に栽培されている植物や花(右下)。
この植物の栽培に関してですが、湿度が高いため水やりは一切なく、また照明は必要な日照時間に合わせて点灯されるそうです。
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a0207108_3424149.jpg←幅約30cm。人が横向きでやっと通れる道幅。
時々こういう非常に狭い通路を通っていきます。

いきなりロウソクを渡されたと思ったら、全く灯りのないまたもや狭い道を通ることに。しかもやたらと長い(距離にして約100m)。前後の人とちょっと離れると完全な暗闇となり、自分のロウソクだけが頼り。もちろん壁に挟まれてカニ歩きしかできないし、狭いわ足元は見えないわ、、めちゃくちゃ不安になります。狭所・暗所恐怖症の人は絶対無理。でもこういうのが好きな人はちょっとした冒険気分が味わえるかも。

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狭くて長い通路を出た瞬間、今度はとてつもなく広い空間が現れました↓↓
通路の途中で水の流れが見えたと思ったら、こんな所にこんな大きな貯水槽があったとは!これら貯水槽や地下水路は長い歴史の中で整備・拡大されながら、市民の生活を支える貴重な水源となります。
しかし19世紀終わりから20世紀の始めにかけコレラがナポリで大流行。
それを機に発掘作業を伴う水路工事は全面的に閉鎖されここにある水は使用禁止となってしまいます。
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a0207108_248827.jpg←このちょうど真上には教会があり、天井の穴はその教会の井戸。
その昔(17c頃)地下の水道管理をしていたPozzalo(ポッツァーロ)と呼ばれる人々は、これらの井戸を通して各家庭から管理料(賃金)の支払いを受けていたそうですが、中にはそのまま建物内に忍び込み金品を盗む者もいたとか。しかし彼らの服装がMonaciello(モナチェッロ・ナポリ方言で修道士の意)に似ていたことから泥棒ではなくよく幽霊と間違われていたそうです。(←地下遺跡にまつわる伝説)

ナポリの地下に存在するとてつもなく広い空間は、第二次世界大戦中には防空壕としても活用されました。左の写真では井戸の穴から何やらぶら下がってますが、これはミサイルなどの爆弾が井戸から落ちてきていた様子を再現したもの。地上にいるよりはるかに安全とはいえ、やはり危険な状況は変わらなかったということですね。

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左上・・壁に大きく刻まれた「AIUTO 助けて」の文字。
右上・・Le Quattro giornate di Napoli (ナポリの4日間、1943年9月27-30日)
     市民が一丸となって蜂起し、ドイツ・ナチス軍を撤退させたときの様子/写真。
左下・・毒ガスをまいたりなど、地下にも攻め入っていたドイツ・ナチス。
右下・・戦時中、地下で生活していた人たちが残していったもの(生活用品、子供のおもちゃ等)。

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さてツアーは一旦外へ出て、今度は建物の下に眠るTeatro Romano (ローマ劇場、1-2世紀)の見学へと移ります。

a0207108_5365356.jpg外には何の変哲もないありふれたPalazzo(パラッツォ・家、建物)が建ち並び、ナポリではBasso(バッソ)と呼ばれるこれまたごくありふれた家の中へと案内されます。
・・・中は一見して普通の部屋。。。
ただ中途半端な位置にアンティークなベッドが一台あるのみ。
ローマ劇場についてしばらく説明していたガイドさんですが、、次の瞬間おもむろにさきほどのベッドを壁の奥へと押し込みました。すると、、、

ベッドのあった床の一部がいきなり開き、秘密の階段・通路が登場!!w( ̄▽ ̄;)wオオー!
まるで「007」や「ミッション:インポッシブル」のような仕掛けに、参加者全員大ウケ!

a0207108_5371415.jpgBassoバッソ(または複数形でBassiバッシ)とは通常Piano terra(日本でいう一階)に位置し、部屋も1~2部屋しかないナポリの典型的な庶民の家を指す言葉だそうですが、実はこの家ではほんの数年前まで普通に人が暮らしていたんです。

a0207108_7432474.jpgあるとき考古学の調査員がやって来て、この地下に眠っていたローマ劇場を発見するわけですが、それまでそこに住んでいた住人たちは、まさかそんな遺跡が自分たちの足元にあるなど夢にも思っていなかったとのこと。

・・ガイドさんに続いてさっそく中へ入って行きます。。

見れる範囲は限られていますが、それが巨大な劇場の一部であることは素人目にも一目瞭然です。

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a0207108_5394116.jpga0207108_540494.jpg*写真左・・ローマ劇場から出るとこんな感じ。。まさかこの下にそんな大それた遺跡が眠っているなど誰にも想像できないでしょう。

*写真右・・建物と建物のあいだにローマ劇場の一部分が露出しています。全てが地中に埋まっているわけではなく、場所によってはこんな風に外から楽に見ることもできます。窓が2つ付いてますね。。
今は渡り廊下もしくは小部屋として使われているのかな。。

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最後に別の建物から再びローマ劇場を見学。中にはガラスケースに入ったプレゼピオが飾られています。
このように古代遺跡を見学できるのはとてもありがたいことですが、その大部分が建物で隠れてしまっているのは実に残念です。全体像を外から普通に見ることができるともっといいんですけどね。。

でもまぁ、これはこれで他ではなかなか見かけない変わった遺跡見学という感じで面白くもあります。
ツアーは以上ですが内容はかなり充実してますので、ナポリへ行かれたら街の下もぜひ探検してみて下さい!

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by girasole7 | 2011-12-22 09:51 | ナポリ旅行記 | Comments(0)