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サヴォナローラの命日

5月23日はドメニコ会修道士「Girolamo Savonarola/ジローラモ・サヴォナローラ」の命日です。
この日は毎年ヴェッキオ宮殿前でセレモニーが開かれ、シニョリーア広場の中央に埋め込まれた丸いプレートの上に花が供えられます。
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サヴォナローラって何をした人?・・

a0207108_23103128.jpgサヴォナローラはフェッラーラ生まれですが、1482年フィレンツェのサン・マルコ修道院(ドメニコ会の拠点)に転任し、後に修道院長となります。

赴任した当時からフィレンツェ人の享楽的な生活ぶりを批判し信仰に立ち返るよう市民に訴えますが、最初はなかなか支持を得られず一度はフィレンツェを離れます。

その後メディチ家Lorenzo il Magnifico(偉大なるロレンツォ)の口利きで再び修道院に戻り、前にも増して激しく説教を説くようになりメディチ家の独裁政権も非難するようになります。

フィレンツェの繁栄を支えたロレンツォが死ぬと、漠然とした不安に襲われていたフィレンツェにとうとうフランス軍が侵攻。するとそれを予言していたということで、サヴォナローラへの信望が一気に高まります。

メディチ家はフランスへの対応を誤ったことから街を追放され、サヴォナローラが実質的にフィレンツェ共和国の政治を取り仕切ることとなり、このときから神権政治が始まります。

共和国の全権を任された彼は、宗教を柱とした国家を建設すべく様々な改革を断行します。
市民には禁欲的で質素な生活を強要し、裕福な家に押し入っては工芸品や美術品などの贅沢品を没収。
それらを広場に集め焼却するという「虚栄の焼却」を行い、これによって市民の生活は殺伐としたものになります。さらに勢いにのった彼は、贅沢三昧な暮らしを送っていた当時のローマ教皇、アレクサンデル6世をも非難。結果、教皇の怒りに触れ教会から破門されてしまいます。

長い節制生活に嫌気がさし、またサヴォナローラのやり方に強い不満を持っていた市民は急速に彼から離れて行きます。そしてこの機を逃すまいと、以前から対立していたフランチェスコ会や反サヴォナローラ派が彼に「火の試練」を持ちかけます。これは燃え盛る火の上を歩けるかどうかで真の予言者かを見極めるというものだったんですが、サヴォナローラは「神を試してはいけない」と拒否。

するとそれを言い訳とみた市民はサン・マルコ修道院に押し寄せ、共和国側もサヴォナローラを拘束。
彼は激しい拷問を受けたあと教皇の意による裁判の結果、1498年5月23日、兄弟とともに絞首刑を受けさらに火刑に処されてしまいます。彼らの亡骸は無惨にもアルノ川に捨てられてしまいました。




*Museo di San Marco/サン・マルコ美術館*

現在、サン・マルコ修道院は美術館になっています。
フラ・アンジェリコの「受胎告知」や、ギルランダイオの「最後の晩餐」は特に有名。

a0207108_1542644.jpg←シニョリーア広場での火刑の様子を描いた絵。
(クリックで拡大)
修道院の2階にはサヴォナローラが使っていた院長室があり、部屋の中には彼の遺品や「火刑の絵」が飾られています。

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←サヴォナローラが愛用していた、その名も「サヴォナローラ・チェアー」。インテリア業界では結構有名な椅子。同じデザインのものが美術館内のあちこちにさりげなく置かれています。

*部屋の写真は10年以上前に訪れたときのものです。
今はフラッシュなしでも撮影禁止になっています。念のため。

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*5月23日、今年で514回目を迎えたセレモニーの様子(2012年)*

自らの理想を追求するあまり修道士のような生活を市民に求めたせいで、結局は皆の怒りを買い悲惨な最期を遂げることになってしまったサヴォナローラ。彼の政治は厳しすぎて現実を無視していた面がありますが、しかし社会に秩序を取り戻させようとした努力や信念には評価すべきものがあるとし、毎年この命日には彼が処刑された場所で彼の死に敬意を表しつつ伝統儀式が執り行われます。

市長の言葉を借りれば、サヴォナローラは当時、享楽で腐敗の途にあったフィレンツェを戒め一喝した人物であり、この日は彼の死に思いを馳せることで今一度自分たちの日頃の行いを見つめ直す重要な日であるということです。

<例年のスケジュール>
10:00〜 ヴェッキオ宮殿のプリオーリ礼拝堂でミサ
10:30〜 シニョリーア広場で「Fiorita/フィオリータ」の伝統儀式、市長の挨拶
11:00〜 古式仮装した鼓笛隊のパレードとともにヴェッキオ橋へ移動
最後はヴェッキオ橋の中央からアルノ川へ向かってバラの花びらが撒かれます。

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by girasole7 | 2012-05-24 08:55 | 春のイベント3・4・5月 | Comments(0)