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イタリア版 「ハチ公物語」

1987年に日本で公開された映画 『ハチ公物語』。
実話をもとにつくられたこの感動的なストーリーに涙した人も多いでしょう。
2009年にはアメリカでリメイク版も公開され、今や世界的に有名な『忠犬ハチ公』。

実はここイタリアにも同じようなストーリーがあるの、ご存知ですか?

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舞台となるのは、フィレンツェの北に位置するムジェッロ地方、「Luco del Mugello/ルーコ・デル・ムジェッロ」という名の小さな田舎町。時は1941年の冬に遡ります。。

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自宅から約5km離れたボルゴ・サン・ロレンツォの町工場で働くカルロ・ソリアーニさんは、その日もいつものように工場から帰宅しているところでした。
すると途中、傷を負った仔犬が用水路でうずくまっているのを発見。
彼はその仔犬を保護し自宅で飼うことに決め、「FIDO/フィード」と名づけました。

「FIDO」は信頼、忠実といった意味合いを持つ言葉なんですが、イタリアでは犬に名づけられるわりとポピュラーな名前のようです。

この「フィード」は猟犬や番犬としてはあまり優れていませんでしたが、飼い主であるカルロさんのことが大好きで彼にとても懐いていました。

フィードは毎朝5時半にカルロさんと一緒に起床し、バスが出発する広場まで飼い主を送り届けると、夜の7時には再び広場へ戻って来て彼の帰りを待ちました。

カルロさんはそんなフィードをからかって時々わざとバスから降りなかったり隠れたりしてたんですが、そんなときフィードはバスの中まで探しに来て、ちゃんと自分の飼い主を見つけ出したそうです。

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しかしながら、フィードにとって幸せな日々はそう長くは続きませんでした。
世の中は第2次世界大戦が勃発し、イタリアは連合軍からしばしば攻撃を受けていました。

1943年12月30日ボルゴ・サン・ロレンツォは激しい空爆を受け、カルロさんが働いていた工場も破壊されて多くの犠牲者が出ました。

カルロさんもその犠牲者の一人でした。
突然の不幸。何も知らないフィード。。

フィードはその後もカルロさんを迎えに毎日バス停まで通い、彼を捜すようにバスから降りて来る人たちを一人一人じっと見つめていました。しかし、どんなに待っても帰らない最愛の友、カルロさん。。
「今日こそは帰って来るかもしれない」、、フィードは諦めずにバス停のある広場へ通い続けました。
それは14年間、回数にして5000回以上、フィードが亡くなるまで続きました。

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帰らぬ人をそうとは知らずに毎日迎えに行く幼気でいじらしい姿。それに心を打たれる人々。。
時が経つにつれ、フィードは町で大変有名になりました。

1957年11月9日、ついにはボルゴ・サン・ロレンツォの市長からこの『忠犬フィード』へ金メダルが贈られ、会場ではソリアーニ婦人をはじめそこに出席していた大勢の市民が深い感動に包まれました。

さらに同じ年には彫刻家サルヴァトーレ・チポッラ氏によってフィードのブロンズ像も作成され、ボルゴ・サン・ロレンツォのメイン広場(ダンテ広場)に設置されました。式典にはソリアーニ婦人、そしてフィード自身も参加しました。

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1958年6月9日、フィードは天国へと旅立って行きました。
そしてカルロさんが眠る墓地の外、すぐ脇にある桜の木の下に埋葬されました。

この物語は数々の紙面やドキュメンタリーでも取り上げられ、広く世間に知られることとなります。
フィードの死から50年以上経った今も人々の間で語り継がれ、先日もTVで特集が組まれていました。

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下の動画では晩年のフィードがいつものように正確な時間に広場へ向かって行く姿が映っています。
広場ではバスから降りる乗客を注意深く観察し、全員降りてしまった後も最後にもう一度車内に視線を送るんですが、、そのシーンがなんだか切なくてとても印象に残ります。
最後はフィードにメダルが贈られたときの映像が映っています。フィードは大勢の人に囲まれ、その横でソリアーニ婦人は号泣しています。。



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銅像の下に刻まれた文字・・“A Fido, esempio di fedeltà/フィードへ、忠誠の手本(かがみ)”

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似たようなストーリ−はアメリカにもあるようで、犬の名前は「Shep」、モンタナ州のFort Bentonという町に同じくブロンズ像が残されているそうです。

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by girasole7 | 2012-06-23 08:34 | おもしろ昔話/伝説