ドゥオーモに並ぶフィレンツェのシンボル的存在
Palazzo Vecchio ヴェッキオ宮殿
16世紀、コジモ1世の時代に部分的に改装されていますが、実はその時に「秘密の通路&小部屋」も
つくられているんです。今日はそんなシークレットな場所を見学できる面白ツアーをご紹介します!!
Percorsi Segreti/Secret Passages『秘密の通路』 シークレットツアー ※2014年3月現在
料金 €12,00 (25-65歳) - €10,00 (18-25歳または65歳以上) - €2,00 (18歳未満)
*ツアーの後はヴェッキオ宮殿内を自由に見学できます。
所要時間 75−90分
開始時間 月・水・金 10:00~、11:30~、14:30~、16:00~
火 11:30~、14:30~、16:00~
木 11:30~
土・日 10:30~、11:30~、12:00~、14:30~、16:00~
※伊語又は英語のガイド付き(好きな方を選べます)
※要予約⇒現地インフォデスク、TEL又はヴェッキオ宮殿公式HPにて
こちらからも予約できます(
Secret Passagesの欄にあるBookingをクリック)
HP:
http://www.musefirenze.it e-mail:info@muse.comune.fi.it
TEL:+39 055 2768224、 +39 055 2768558
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このヴェッキオ宮殿の
「秘密の通路ツアー」 実はもうずい分前からあるんですけどね。
今回初めて行く機会に恵まれましたので、さっそくその時の様子をご報告したいと思います。
まずはヴェッキオ宮殿内、チケット売り場横のインフォメーションデスクに、予約した時間の10分前に集合します。支払いを済ませチケットを受け取り、いよいよツアー開始!!
最初に連れて行かれたのはここ。
ヴェッキオ宮殿とUffizi美術館に挟まれた細い道。
壁に小さな古いドアが...⇒
「こんなとこにこんなドアあったっけ〜?」
っていうくらい目立たない小さなドアです。
ここから中に入って行くのかな..と思ってたら
違いました。ちょっと残念(^^;)
でも昔はここが秘密の通路の入口だったようです。
ガイドさんはここでもいろいろ説明してくれます。
ヴェッキオ宮殿の増築された部分、昔フランスのお偉いさんたちがプライベートハウスとして利用していた箇所、Uffizi美術館の壁の一部に教会の名残があることなど。。
さて、先ほどの小さな扉のそばからさっそく中へ入って行きます。壁の厚みを利用して作られた階段。大人が一人やっと通れる幅しかありません。
いかにも「秘密の通路」って感じでワクワクしますよね〜♪
ここはコジモ1世とその息子フランチェスコ1世、そしてごく限られた側近のみ通ることが許されていたそうです。
途中寝室として使われていた部屋を通り抜け、豪華な装飾が施された部屋「Studiolo di FrancescoⅠフランチェスコ1世の仕事部屋」へたどり着きます↓↓↓
フランチェスコ1世は父コジモ1世とは異なり政治や戦にはほとんど関心を持たず、錬金術に没頭し実験室に籠ってばかりいたそうです。この部屋に並んでいる絵、単に壁に飾られているだけのように見えますが、実はどれも収納庫の扉なんですよ!ぱっと見、全然そんなふうには見えませんけどね〜。
それぞれの絵の裏には彼の宝物が密かに収められていたそうです。これらの中には隠し扉(ドア)もつくられていて、私たちはそこから次なる部屋へと移動して行きます。。
再び狭い階段をのぼってやって来た所がここ。
小さくて一見何もない部屋に見えますが、やはり壁一面に隠し収納庫がつくられています。
ここにはコジモ1世の秘蔵の品が収められていたそうです。部屋の小窓からは隣のUffizi美術館が見えます。
当時、行政機関の事務所が集められていた建物。
コジモ1世はUffiziを出入りする人々をここからこっそり監視していたそうです。その窓に限らず通路の途中など要所要所に小窓があります。どこからでも外や隣の部屋の様子を伺えるようにしてたんですね。
そして一枚の板がバーンと開け放たれ、またもや現れる秘密の通路!次から次によくできてるなぁ〜!
「こんなところにも!! w( ̄Д ̄;)wワオッ!!」って感じで、まるでちょっとした忍者屋敷みたいですよ〜♪
そして狭い通路を抜け行き着いたのは...
「Salone dei Cinquecento 500人大広間」レオナルド・ダ・ヴィンチの幻の壁画「アンギアーリの戦い」が話題になり、研究のため一時期その箇所だけ囲いで覆われてましたが、今はもう外され元通りになっています。
最後にガイドさんが私たちを連れて行ってくれた所。どこだか分かりますか?↓↓↓
実はこれ「500人大広間」の天井裏なんです。
イタリアで一番広い部屋とされている「500人大広間」。私はかねてから天井部分がどんな構造になっているのか疑問でした。こんな大きな空間で柱も使わずどうやって天井を支えているのか??
分かりやすいように模型が置かれてます。→
この三角形に組まれた大きな梁が、天井裏に25組
並んでいるそうです。半分は1500年代に造られ、
残り半分は1800年代に補強のため追加されたもの。
それぞれ交互に並んでいます。
最初に組まれた古い方の木材は黒くくすんでいますが、
これは耐久性を上げるために煙で燻しているからです。
昔の人の知恵ですね。
大広間の天井はそれらの梁に引っ掛けられた、たくさんの太いワイヤーで吊るされていました。
つまりは吊り天井だったわけです。大昔に手掛けられたこんな大仕事まで見せてもらえるとは。←貴重
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↓↓↓こちらでっかい地球儀が置かれた地図の部屋。 一般の入場で見学できます。
ツアーでは見れませんでしたが、実はこの部屋にも隠し扉があるんですよ。
よ〜く見ると分かります。ぜひ探してみて下さい(^^)♪
補足/ダン・ブラウンの小説にあやかり、最近「インフェルノツアー」も始まりました(^^)
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<おまけ>La torre di Arnolfo アルノルフォの塔4ユーロ追加でヴェッキオ宮殿の塔にも登ることができます。希望する人はチケット購入時にその旨を告げます。入場はツアーの後いつでも可能。
この塔は長い間ずっと閉鎖されていましたが、
2年前から登れるようになりました。記念にぜひ♪
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