今回の登山で『縄文杉』を目指していたのはもちろんですが、もう一つの目的地、、
それは『太鼓岩』でした。
「太鼓岩」というのは白谷雲水峡のかなり奥深くにある見晴らし台で、この「もののけの森」では絶対に見逃せない必見のビューポイント。しかもこの頃(4月初旬)は山桜のちょうど満開期でした。
そんな素敵な時期にここを素通りできるわけがない!!
それなのに!イタリア人らは皆その絶景を見ずにそのまま通り過ぎようとするのです。(≧△≦;)アリエン!!!
確かに、、皆疲れてました。子供達などほとんど限界。
太鼓岩へ行くにはわざわざ脇道にそれ、急な坂道をよじ登らなければなりません。
単に山の景色を見るために、たとえそれがいかに素晴らしいものであろうと、さらなる苦行を強いられるのは彼らにとって難儀この上なし!なのでした。。
それでも説得にかかる私。
かなりしつこく頑張った!(≧ヘ≦;)
、、が、聞き入れられず。。(TεT)イイサ...
仕方がないので伊メンバーには先に
進んでもらい、日メンバーのみで
挑むことに。。
疲れた体に鞭を打ち上を目指すこと15分。
いやぁ、これが思ってたよりしんどい!それまで歩いていた道とはレベル違いの急勾配。
でもついに太鼓岩から眼下を見渡した時、その疲れは一気に吹き飛んでしまいます。
そこには「絶景」という言葉を超えた、まさに息を飲む素晴らしい景色が広がっていました。
この景色を見ずに行ってしまうとは、、ほんっとに ε=( ̄‥ ̄)アホヤノォ〜
太鼓岩からの帰り道、
そこにも不思議すぎる樹々が。。
珍しい樹や岩に目を奪われながらも、遅れを取り戻すべく先を急ぎます。
そして、、やっと追いついた!!(; ̄。 ̄A
ここはちょうどトロッコ道との合流地点。
↓↓こちら、立て看板に記されている距離や時間を確認してるとこ。
今回の登山で何が一番心配だったかって、、それはもちろん『天気』
1年のうち360日雨が降ると噂の屋久島。天気予報では予定の週は常に雨マークでした。
「これでいっか」と用意していた100均の雨がっぱ(笑)...しかし、、
絶対に役には立たないと登山経験者の友人に釘をさされ、前日レインウェアをレンタルしてました。
が、晴れた!!
奇跡は起きた〜ヽ(´∀`)ノ 結局レインウェアの出番なし。
と、喜びもつかの間。トロッコ道の終点へ来て問題発生!!
そこには立て看板があり注意書きが記されてました。
「ここから縄文杉までの道を往復するのに4時間かかります。」
「遅くとも午前10時までにはここを通過して下さい。」
時計を見るとすでに11時半!!
そこから縄文杉往復に4時間。
さらに登山口へ戻るのに3時間。
登山口から出る最終バスは18時。
( ̄ェ ̄;)...ッテコトハ??
帰りの終バスに間に合わない〜!! Σ( ̄Д ̄;ll)ヤ、ヤバシ!!
歩くペースなどほとんど計算していなかった私たち。
ここへ来て、ちんたら歩いていたツケが回って来た〜!!
出発から5時間。すでに体力消耗。足取り重し。
急げば間に合うかもしれない。でも間に合わなかったら??
「どうする?」、「どうする?」、「どうする?」、「どうする?」、「どうする?」...???
と言っている間にも15分経過。あぁぁ..きちょーーな時間がぁ〜!!
なんとなく漂う諦めモード。。
ここまで来て縄文杉を見ずに帰るのか??!!
・
・
・
すると、、「僕は行く!」、「私も行く!」、、
一人、また一人、縄文杉に向かって歩き出したのでした。
「なるようになるさ!!」
大きな大きな「ウィルソン株」
もはや写真を撮る余裕すらなく、
1分1秒を惜しみながら黙々と歩いた中の貴重な一枚(笑)
この切り株は、今から100年程前、植物学者
ウィルソン博士によって調査&紹介されたため
「ウィルソン株」と名付けられているそうです。
内部には小さな祠があり、神々しい雰囲気。
とにかく広くて、大人でも数十人入れそう。
ある角度から空を見上げると上の空いた部分が
ハート型に見えることでも有名です。
ここをひどく気に入ったヴィー。イタリアに帰った後も周りの皆に熱く語ってました。
見物もそこそこに...時間がないので先を急ぎます。
トロッコ道とは比べものにならない本格的な山道。
ろくに休憩もとらず、しかも急ピッチで進んでいるため疲労も倍増。
どこまでも鬼のように続く急な岩場や階段。
顔が真っ赤になり、声を出すことさえままならい。
息が切れ何度も限界を感じる中、自分を励まし、
「縄文杉」を一目見るがために、一歩一歩、重い足を進めていきます。
野生の鹿や猿もたくさんいたなぁ。。
そして、、、
にわかに聞こえ始めた大勢の人の話声。
目の前に現れた、デッキへ続く木の階段。
とうとう、、!!!!
ついに、、!!!!!!!!
着いた〜!!
\(*T▽T*)/バンザーイ♪
ガス欠寸前(爆)→
ヴィー氏よ、よく頑張った。
私の(重い)荷物をありがとう(笑)
結局、ここまでたどり着いたのは9名中4名。
途中で引き返した残りのメンバーも本当によく頑張りました!!
今回の登山にあたり、全く何の体力作りもしていなかった私。
一体、自分のどこにそんな力があったのか、、?
単なる「火事場の馬鹿力」??
それとも縄文杉の見えない力に引っ張られたのか、、??
にしても、、、
『縄文杉』の存在感ハンパなし!!
滲み出るオーラをバンバン感じました。
何千年も生き続けるその生命力。
太古から存在する巨木にしてみれば
人間の一生など虫のように儚いもの。
しばしこの「森の主」と向き合い、
後ろ髪を引かれつつその場を後にしました。
...そして無事、終バスにも間に合いましたとさ。
終わり
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