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ドゥオーモにとって特別な日

この日、私はたまったまドゥオーモのそばを通りかかっただけだったんですが...
すると...ドゥオーモに青い旗が!よく見ると羊のデザイン!!
ドゥオーモにとって特別な日_a0207108_1855463.jpg「あ〜!これがフィレンツェ羊毛業組合の旗なんだ!」

ドゥオーモにとって特別な日_a0207108_842841.jpg










*フィレンツェ羊毛業組合とは
ドゥオーモの建築依頼主であり
また資金面でも大きく貢献した
組織のこと。


特別な祭事のときだけ登場する羊マークの青い旗。
「そっかー、今日は9月8日だった」

そう、その日はフィレンツェのドゥオーモにとって特別な記念日。
なぜなら遥か遠い1296年の同じ日(9月8日)にドゥオーモの起工式が行われ、その地に最初の石が置かれたからです。またその日はカトリックでは『Natività Beata Vergine Maria 聖母マリアの誕生』を祝う日でもあります。
ドゥオーモの正式名称は『Cattedrale di Santa Maria del Fiore 花の聖母マリア大聖堂』。
きっと聖母マリアの誕生祭にあわせてドゥオーモの起工式を行ったのでしょう。


そんなスペシャルな日にしか見られない旗。さっそく記念撮影♪(カメラ持っててよかった^^)
調子に乗っていろんな角度からバシバシ写真を撮っていた私。

と...左の耳元で「びちゃ!!」





いや〜〜〜〜〜な予感。いや〜〜〜〜〜な感触。恐る恐る左肩を見てみると...



ぎやぁ〜〜!!!! は、鳩のフンが〜〜〜!!!!!!!

||||||||/(≧σ≦)\|||||||オゥ!No!!



...たまーーにあります、こういうこと。(T△T) 特に軒下は要注意。
あと上空だけでなく路上も注意。犬や馬のフンが落っこちてるんでね。上から下からあー大変!

ヴィー曰く、鳩のフンが肩に落ちると"Porta Fortuna"つまり幸運が訪れるということで、何かいいことがあるらしいです。あともしも頭を直撃した場合はもっといいことがあるらしいです。。( ̄ェ ̄;)


気を取り直し...


ドゥオーモにとって特別な日_a0207108_6293575.jpg少し前から目に付いていたこの
ジョットの鐘楼の長蛇の列!!⇒
いつもはこんな長い列はできません。なんか気になりその辺にいた係の人に尋ねてみると...

ドゥオーモにとって特別な日_a0207108_7525878.jpg










←なんと、入場無料!どうりで!


これはやはり「ドゥオーモの着工記念日」と「聖母マリアの誕生祭」のための特別イベントの一つだったんですが、実は「ジョットの鐘楼」だけでなく「洗礼堂」と「ドゥオーモ付属美術館」も入場無料になってたんです!!(それぞれ当日の夕方5時まで)

普段はこれら3カ所にセットのお得なチケットで訪れても15ユーロしますからね。
(このセットのチケットにはドゥオーモ地下のS.Reparataも含まれています)

なんてラッキー!!(= ̄▽ ̄=)V ←さっそく鳩のフンの御利益あり!!


がしかし、鐘楼の行列はあまりにも長すぎるのでパス。(この前クーポラに上ったばっかだし)
で、ドゥオーモ付属美術館の方へ行ってみると...


ドゥオーモにとって特別な日_a0207108_7235414.jpg

ここも恐ろしい行列...

Σ( ̄Д ̄lll)!!!


試しに10分くらい身を置いてみましたが
1mmも進まないので諦めました。(T^T)




で結局、最終的に入れたのはここ"Battistero 洗礼堂"↓↓↓
正確にはサン・ジョヴァンニ洗礼堂 (Battistero di San Giovanni)。
ドゥオーモよりもさらに古い建築物で天井部分はビザンチン風モザイクで金色に光輝いています。
デザインされているのは「最後の審判」、「洗礼者ヨハネ伝」、「キリスト伝」など。(13世紀前)

「洗礼堂」とは文字通り洗礼を受ける場所。昔は教会とは別の建物で洗礼を行っていました。
具体的には堂内中央に大理石の大きな水盤を置き、その中に全身を浸してお清めしていたようです。
この洗礼堂に名付けられているサン・ジョヴァンニ(バッティスタ)は洗礼者ヨハネのことで、フィレンツェの守護聖人でもあります。また「神曲」で有名なダンテもここで洗礼を受けたとのこと。

ドゥオーモにとって特別な日_a0207108_8331449.jpg
ドゥオーモにとって特別な日_a0207108_8514229.jpgドゥオーモにとって特別な日_a0207108_8512322.jpg












しかしこの洗礼堂で特に有名なのは、やっぱり外のこの扉 ↓↓↓
ミケランジェロが「天国の扉(門)」と呼んで賞賛したことから今でもその名で呼ばれています。
でもここにあるのはレプリカ。オリジナルはドゥオーモ付属博物館に展示されています。
*そのオリジナルですが、なんと27年もの歳月をかけて修復されていたようで、実はこの9月8日から再び博物館で鑑賞できるようになりました!

ドゥオーモにとって特別な日_a0207108_98887.jpg
この扉の製作については1400年初め、ブルネッレスキとギベルティがコンクールで優勝を争ったことでも有名です。

お互いにライバル意識を燃やす2人の若き彫刻家。

結局ゴシックの名残を残しつつ新しい表現を試みたギベルティに軍配があがり、失意のブルネッレスキは彫刻を放棄して、友人のドナテッロ(彫刻家)と共にローマへ旅立ってします。

そして彼はローマで建築を学ぶんですが、後にその経験があのドゥオーモのクーポラの設計へと繋がっていくんですよね。

もしも「天国の扉」をブルネッレスキが手掛けていたら...

今のドゥオーモのクーポラは
なかったかもしれません。。




この日「ジョットの鐘楼」、「洗礼堂」、「ドゥオーモ付属美術館」は入場無料でしたが、その代わりドゥオーモのカテドラルとクーポラは入口が閉ざされ入場不可となっていました。
以前はこの日のみドゥオーモのテラスが一般公開されていたようですが、普段からツアーで行けるようになった今となっては逆に入れなくなっていました。

夜は20:45からカテドラル内でテノール歌手Andrea Bocelli アンドレア・ボチェッリのコンサートが開かれたようです。入れるのは招待客のみでしたけどね^^;


ということで、フィレンツェでは毎年9月8日にはこのような特別イベントが開催されるようです。
来年のこの時期にフィレンツェにいるかもしれない方は、ぜひ覚えておいて下さいね。

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by girasole7 | 2012-09-18 10:53 | 見どころ・美術館情報